2022/09/23 07:01
初めまして。京都・北白川在住のi-neko(いーねこ)です。パッチワークキルトは本格的に学んだことはありません。けれど子供の頃から手芸が好きで、針と糸は手放したことはなく、時間があれば、ちくちくしておりました。パッチワークキルトについては正確に、美しく、技巧を凝らさなければならないものと思っていて、いつの間にか縁遠いものとなっていましたが、世界的なキルターの山口怜子先生の作品との出会いから、キルトはもっと自由で、もっと表現の可能性のあるものであると思い至りました。
また、デザイナー・下迫秀樹氏のブランドPowder(今は、なくなっています)の服を好んで着ていたのですが、シミを作ったり、穴を開けてしまったりと泣く泣く捨てなければならないものが出てきました。けれど、愛用していたお気に入りの洋服を、おいそれとゴミ袋に入れて捨てるというのは、私にはどうしてもできないことことだったのです。捨てるくらいならハサミを入れて、その一部だけでも何か違うものに形を変えて残しておこう、これがキルト作りのきっかけとなりました。
私のキルトは、いわゆる四角繋ぎのスクエアキルトです。手縫いにこだわるのは、単純にミシンが苦手ということもありますが、手縫いの柔らかさと温かさが好きということもあります。パターンとしては、初心者でも簡単に作れるナインパッチとログキャビンの組み合わせです。この単純な組み合わせで色と柄、各種素材の特徴を活かして、どこまで表現できるのか楽しんでいます。
素材については購入してきたものもありますが、友人・知人から頂いた古布(和服地)や舶来の生地もあり、素材に限りがあります。ですから同じデザインのものは作れません。小さいものでも、大きいものでも、基本1点ものになります。また、作品につきましては、丁寧には作っていますが、手縫いですので、やさしく扱って頂き、末永く可愛がっていただけますと幸いです。