冬52－　玉鬘（たまかずら）

暦の上では、年末を迎える時期となりました。
来年2024年は、「辰」年です。
また、来年の大河ドラマは、「光る君へ」と、源氏物語を書いた紫式部にまつわるドラマが始まります。
そこで、ドラマへの期待を込めて、お目出度い柄を使用して、お正月向けのキルトを制作しました。
大きいサイズですので、フリークロスとして、アイデア次第で、色々な使い方が楽しめます。

A面：源氏に愛された女人「玉鬘（たまかずら）」
中央には、源氏に愛された「玉鬘」をイメージして制作しました。玉鬘は、源氏のライバル「頭中将」の娘ですが、成長後、源氏の養女となります。玉鬘が登場する第22帖「玉鬘」から第31帖「真木柱」（まきばしら）までを「玉鬘10帖」と呼びます。数奇な運命をたどりますが、とても、聡明な女性として描かれています。
中央には、玉鬘を、そして、1つ目、2つ目の周囲を、華やかな古典柄の布地を配置しました。3つのパターンの組み合わせからなる、縁起の良い新年のキルトです。
日本製コットンを使用しています。

B面：
A面とは違った趣です。
「51－源氏」のB面と、ほぼ同じ柄の4種類の布地を組み合わせました。但し、組み合わせ方を変えました。抑えた色合いのものと華やかな色合いが特徴的な、古典的な和柄のキルトです。
日本製コットンを使用しています。

両面とも、「新年」がモチーフのキルトです。
A、B両面とも、使用した布地と組み合わせの仕方、微妙な色の違いからくる「印象の差が楽しめる」キルトです。

キルトの仕様：

素材は、日本製コットンと外国製コットン
縦　48㎝
横　64㎝
厚さは、3~4ミリです。
中には、綿を入れていません。
手縫いの一点物です。